オペレーション・ローズダスト 福井晴敏
日本で発生した連続爆弾テロ、犯人たった5人のテロリストグループ「ローズダスト」
立ち向かうはハムの脂身とわけあり自衛官のコンビ!
ずいぶん昔、高校生くらいの時にはまった本です。福井晴敏さんのオペレーション・ローズダストです。
福井晴敏さんといえば、防衛問題とか戦争を扱った作品が多いですよね。亡国のイージス、終戦のローレライとかの方が有名ですかね。映画化されてますし。僕も終戦のローレライは大好きです。後はガンダムとかでも知ってる人多いかも。
舞台は現代日本、財閥役員を狙った連続爆弾テロが発生した。実行犯はたった5人のテロリストグループ「ローズダスト」。警察庁、警視庁、防衛庁は合同捜査に乗り出す。
この事件に挑むのは公安のおにもつ「ハムの脂身」と蔑まれる並河次郎と防衛庁から出向してきたわけあり自衛官の丹原朋希のコンビ。この二人どちらもかなり過去に傷を負っています。最初は衝突しつつも並河との家族の交流もあり、最初はそっけない感じでしたが徐々に心を開いていきます。
今回の事件の犯人グループ「ローズダスト」はたった5人で日本を震撼させるほどの能力を持ったグループですが、そんな力を持っているのがただのテロ組織のはずもなく、丹原の過去とも関わりのある人たちです。彼らと対峙していくうちに彼の過去も解き明かされていきます。物語の終盤まで二人がどう乗り越えていくのか目が離せません。
(文庫版もいいですが、やはりハードカバーこそ至高。)
筋トレは最強のソリューションである Testosterone
死にてえって思ったら3カ月だけ筋トレしてみてくれ!
上記のこの言葉が即決で購入した理由でした。ツイッターで人気のマッチョ社長Testosteroneさんの筋トレが最強のソリューションであるです。
数カ月前に購入していました。その時は、仕事に疲れ切っていて正直いってることは正しいしカッコイイけど実行に移すのって難しいよなと思ってそれっきりでした。
この本を改めて読み返すきっかけになったのは買い物でよった書店で、超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由を見かけたからでした。改めて読み返してみて、
自信がない人は筋トレをしてください。
➀体がかっこよくなる②異性に持てる③テストステロンというホルモンで気分上々④上司も取引先もいざとなれば力ずくで葬れると思うと得られるという謎の全能感⑤恋人に裏切られてもバーベルがあるという安心感という理由から自信がつくということで、現在ジムに通っております。(最初は家での筋トレからはじめました。)
実際やってみると、長時間やったつもりが全然時計の針が進んでおらず、時間の感覚が凄く長く感じるようになりました。でもなんとなくいい気分です。
最初は1時間もしないうちに死んでいたのですが、だんだんと筋肉をつけていく感覚が楽しくなりつつあります。(今はだいたい週3回通ってます。)
筋トレって本当にやってみると不思議なものでやればやるだけ、自分に返ってくるので本当にはまりそうです。これを仕事に生かすというより、これが自分の糧になると今は思ってます。
(ジムの時間が確保できる仕事がしたいと考え始めている自分がいる)
筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
- 作者: Testosterone(テストステロン)
- 出版社/メーカー: U-CAN
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由
- 作者: Testosterone,久保孝史,福島モンタ(漫画)
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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真夏の異邦人 超常現象研究会のフィールドワーク 喜多喜久
大学の夏休みといえば合宿(たぶん)!
6月に入り、暑さもどんどん増してきました。家では常時窓開けて寝るようになってきましたおっさんです。またまた夏物の作品。夏はやっぱり、田舎とか夏休みに関するそれらしい作品読みたくなりますよね。社会人で夏満喫できる人ってどのくらいいるのか・・羨ましい
喜多喜久さんの真夏の異邦人 超常現象研究会のフィールドワークです。
一昨年くらいに買ったかな。夏らしいことできないから、学生に戻りたい気分で購入
物語は夏休み、超常現象研究会(怪しい場所とテーマごとに様々な場所に調査に行くわりと行動派の研究会)に所属する星原俊平が、故郷の村の動物の不審死の噂を聞いて、先輩方3人(興味のジャンルは別々)と調査に行くことになり、早々に人の手首を発見されます。そして村で、事件のカギとなる少女とであうことになります。
事件自体は割とサクサク解決していきます。というか展開事態が次はこうだろうなというのが予測しやすい作品。読みやすいけどミステリー好きな人には物足りない展開かもしれません。
僕の大学の夏は写真部で合宿でした。山を死ぬかと思うほど登らされて、写真どころではなかった。熊よけのベルそこらに設置してあるし、水辺があんなに気持ちよくなるなんて思いもしなかった・・・ただ夜のバーベキューって思い出としては最高でした。
黒揚羽の夏 倉数茂
水底で殺された少女と出会った夏のミステリー
ちょっと暑くなってきましたね。今回は、ひと夏の冒険ものですね。
ポプラ文庫の倉数茂さんの黒揚羽の夏。夏の純ミステリーな作品でした
舞台は東北の田舎。離婚協議中の両親の都合で、祖父に預けられた三人の子供たち、千秋、美和、颯太が主人公です(それぞれ、癖と行動力があっていい子たちです)。
始まりのきかっけは町に台風が訪れた日に美和が、水たまりに映る不気味な女の姿を見てしまいます。これをきっかけに相次ぐ少女の失踪など様々な不可解な事件がおきます。これに子供たちは関わっていくわけですが、ひと夏の冒険としては思ってた以上に謎は深かったです。
現在だけではなく過去の出来事が関わってくるのですが、60年前のアルバム、奇妙な映画フィルムといった、田舎ならではの謎を解くカギがいい刺激になっていました。子供たちの感情も良く出ていて、この子達にとっては忘れられない夏になるんだろうなと思いました。(夏にこそ読みたい舞台と設定でしたおススメ)
ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語
夏前だけど、ノスタルジックな気分になれる本です。
梅雨前なのに、すごくムシムシする!!
少しイライラした気分を落ち着かせたい。なので読むとノスタルジックな気分になるこちらをご紹介、ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語。この本読むと夏を少し引きずってしまいますが、すっきりというか活力を得られる作品集です。
最初は表紙で恋愛ものが多いのかなと思いましたがむしろ逆で、恋愛以外の感情で繋がった作品集でした。
郵便少年 手紙がどこまでも届くと信じた少年の出会いと別れのお話し。少し悲しい話だけど、こういうの大事。
フィルムの外 映画監督の息子のお話し、少年と少女はただの友達でなく、恋人同士でもなく、ひと夏を乗り越えるために必要だったパートナーでした。時間がたってから気がつくことっておおいですよね。
三泊四日のサマーツアー どこにでもいる中学生が母親に無理やりいかされた沖縄合宿のお話し。夏は子供ちょっぴり成長させます。それが良い。
真夏の動物園 女子͡校の教師が引率で来た京都でのお話し。班行動の時間に一人でいる生徒と出会い、案内をすることになり、自分の昔を振り返ることになります。苦い思い出って思いだすことはあっても、振り返って考えるきっかけって中々ないですよね。
ささくれ紀行 二十歳になる前、浪人2年目で精神的に追い込まれ、苦痛であったアルバイトを辞め、青春18きっぷを片手に出かけたあてもない逃避行のお話し。逃げたくなる現実ってありますよね。周りからは向き合わないとだめだといわれますし、現実は逃がしてはくれません。苦労と努力がないと手に入れられないのが幸せなんだな。
エレGY 泉和良
この恋きっと応援したくなる!
本日は泉和良さんのエレGY。星界社の本で初めてかった本かも。当時の帯が「いくぜ!星界社」が懐かしい。今でもこのキャッチフレーズ使ってるのかな。箪笥のクローゼット本棚の奥から発見。
怒りを爆発させたフリーゲーム作家ジスガルドが自分のブログに「パンツ姿の写真募集!」というような、かなりクレイジーな書き込みを行ったことから物語ははじまる。普通は返信など来ないところだが、奇跡的?にかなり病んでるというか壊れかけの女子高生エレGYが返信をよこし二人は出会ってしまう。彼女には秘密があり・・・どんどん惹かれあっていく二人に目が離せません。こんな、はちゃめちゃな恋愛もの中々ないなぁと思う。
この頭のおかしい二人の恋きっと応援したくなります。挿絵はありませんが、かなりライトノベルな文体なので読みやすかった。
- 作者: 泉和良,huke
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: 文庫
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バカが全裸でやってくる 入間人間
小説家の人生が気になるあなたにコレ、おススメです。
正直最初、カバー裏のあらすじが気になった。デカデカと「この作品はフィクションです。」と書いてあった。なんだこのアピールと思いつつ購入。入間人間さんのバカが全裸でやってくるです。
物語は小説家を目指す大学生が主人公。子供のころに先生に課題で出されたお話を作ってくることで、ほめられたのがきっかけである。しかし彼には才能が伴わなかった。小説家には天才しかなれないのか・・・。そんな彼が居酒屋で「どーも、バカでーす!」という「全裸」の見た目通りの馬鹿と出会うことで夢を叶える物語は始まる。
小説家になるために何年前からやってきたのか、何次選考までいったとか、ライバルとはどんな感じか読んでて、小説家になる人間ってどんな努力してんだろうと思いつつめくるページが止まらなかった。2作品続けて読めるくらい面白いです。(帯の推薦文が「おススメ小説」はインパクトがあったシンプルイズザベスト)
この本がきっかけで入間人間さんの他作品も読みはじめました。(書いててライト文芸ってジャンル初めて聞いた。大人向けライトノベルだそうです。)
魔界探偵冥王星O 越前魔太郎
「奴ら」と人間の間にトラブルが起きたら、この探偵の出番!
【彼ら】はひっそりと闇の中でくらしている。彼らと人間の間にトラブルが起こったとき、【冥王星O】――つまり俺の出番ってわけだ
知っている人は知っている越前魔太郎さんの魔界探偵冥王星Oシリーズです。複数の作家さんが越前魔太郎となり各1冊担当なさっている作品ですね。電撃文庫と講談社から出ていて別々のとこで出しているなんて珍しいなと思い最初は各1冊ずつ購入しました。
物語の舞台は現代、人間より上位の存在の「奴ら」が存在する世界で人間と「奴ら」の間の問題を解決する探偵の冥王星Oが主人公です。冥王星Oは窓をつくる男(「奴ら」の中でも新興勢力)が選んだ人間をいじって姿を統一している存在で死んでしまった場合でも新しい候補から冥王星Oが選ばれます。各作品ごとに難解な問題を解き明かしていく探偵ものですが、人間と「奴ら」どちらの依頼も受けるので、大概大変な目にあいます。(作品によっては主人公ですらありませんが・・・)この主人公は各作品によって正体が違い場合よっては敵役のときもあります。共通した中身はヴァイオリンを追い求める冥王星Oですね。
講談社のヴァイオリンのV、ホーマーのH、デッドドールのダブルDが本編みたいです(最初に読むのはこの順がおススメです。電撃文庫でも繋がっている部分があり、考察しながら読むのも面白くてイイですね。(電撃文庫版は比較的に読みやすかった気がする)
(講談社の中ではジャンクションのJだけが読みにくかった。)
不滅のあなたへ 大今良時
不滅の存在の行き着く先は・・・
続いて記録するのは前記事の作者の新作、大今良時さんの不滅のあなたへです。(この作者の人は毎回テーマが深いと感じさせますね)。物語はありとあらゆる存在を写し取れる球が地球に落とされるところから始まります。
主人公の名前はフシ(ほぼ不滅の存在)他の生物等から刺激を受けることで、その存在に変化できるのが特徴です(無機物の石から武器、食料も可能)。最初は石から始まり、狼、人間と徐々に感情ある生物と出会うことでフシは感情を手に入れていきます。
様々な人間との出会いと別れを通して、彼は一人の人間として確立し、成長していきます。この作品では出会う人それぞれに意味があり、必ず別れがあるという展開が個人的には好きでもあり、彼らの今後が気になるという面では残念でもあります。(今後再開する可能性はもちろんありますが)
何故不滅の存在を生み出したのか?敵の存在はなんなのか?謎は多く、最終的にはどうなるのか?とにかく続きが気になって仕方がありません!!今後も購読は決定しているが棚がきつい・・・
聲の形 大今良時
君に生きるのを手伝ってほしい
上記の言葉がキャッチコピーのこの映画、漫画版でも連載当初から続きが気になって仕方ない作品でした。原作は大今良時さんの聲の形です。
昨日夜にNetflix視聴中に、偶然見つけてビックリしました。原作はもちろん読んでいたのですが映画になった時期は、色々仕事が忙しくてすっかり存在を忘れていました。早速視聴しました。二人の思いのすれ違いやあの時こうしていればといった感情表現が素晴らしく物語は結構ズキズキくる作品なのですが、相手に気持ちを伝えることの難しさを教えてもらったような気がします。
高校生の主人公の石田将也が過去に犯してしまった罪から、小学校の同級生で聴覚障害者の西宮硝子の行方をずっと捜し続けていました。手話サークルの会場にて、二人は再会を果たすことになりますが・・・物語は小学校の過去からはじまり高校から再び進展します。色々過去にやってしまったことを思いださせてくれる作品ですが、自分的には全巻通して色々考えさせてくれる本でした。
聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)
- 作者: 大今良時
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: コミック
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