オペレーション・ローズダスト 福井晴敏
日本で発生した連続爆弾テロ、犯人たった5人のテロリストグループ「ローズダスト」
立ち向かうはハムの脂身とわけあり自衛官のコンビ!
ずいぶん昔、高校生くらいの時にはまった本です。福井晴敏さんのオペレーション・ローズダストです。
福井晴敏さんといえば、防衛問題とか戦争を扱った作品が多いですよね。亡国のイージス、終戦のローレライとかの方が有名ですかね。映画化されてますし。僕も終戦のローレライは大好きです。後はガンダムとかでも知ってる人多いかも。
舞台は現代日本、財閥役員を狙った連続爆弾テロが発生した。実行犯はたった5人のテロリストグループ「ローズダスト」。警察庁、警視庁、防衛庁は合同捜査に乗り出す。
この事件に挑むのは公安のおにもつ「ハムの脂身」と蔑まれる並河次郎と防衛庁から出向してきたわけあり自衛官の丹原朋希のコンビ。この二人どちらもかなり過去に傷を負っています。最初は衝突しつつも並河との家族の交流もあり、最初はそっけない感じでしたが徐々に心を開いていきます。
今回の事件の犯人グループ「ローズダスト」はたった5人で日本を震撼させるほどの能力を持ったグループですが、そんな力を持っているのがただのテロ組織のはずもなく、丹原の過去とも関わりのある人たちです。彼らと対峙していくうちに彼の過去も解き明かされていきます。物語の終盤まで二人がどう乗り越えていくのか目が離せません。
(文庫版もいいですが、やはりハードカバーこそ至高。)