フクロウの蔵書保管庫

忘れたくない、思い出したい、読んだ本の記録をつけていきます。

ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語

夏前だけど、ノスタルジックな気分になれる本です。

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梅雨前なのに、すごくムシムシする!!

少しイライラした気分を落ち着かせたい。なので読むとノスタルジックな気分になるこちらをご紹介、ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語。この本読むと夏を少し引きずってしまいますが、すっきりというか活力を得られる作品集です。

最初は表紙で恋愛ものが多いのかなと思いましたがむしろ逆で、恋愛以外の感情で繋がった作品集でした。

郵便少年 手紙がどこまでも届くと信じた少年の出会いと別れのお話し。少し悲しい話だけど、こういうの大事。

フィルムの外 映画監督の息子のお話し、少年と少女はただの友達でなく、恋人同士でもなく、ひと夏を乗り越えるために必要だったパートナーでした。時間がたってから気がつくことっておおいですよね。

三泊四日のサマーツアー どこにでもいる中学生が母親に無理やりいかされた沖縄合宿のお話し。夏は子供ちょっぴり成長させます。それが良い。

真夏の動物園 女子͡校の教師が引率で来た京都でのお話し。班行動の時間に一人でいる生徒と出会い、案内をすることになり、自分の昔を振り返ることになります。苦い思い出って思いだすことはあっても、振り返って考えるきっかけって中々ないですよね。

ささくれ紀行 二十歳になる前、浪人2年目で精神的に追い込まれ、苦痛であったアルバイトを辞め、青春18きっぷを片手に出かけたあてもない逃避行のお話し。逃げたくなる現実ってありますよね。周りからは向き合わないとだめだといわれますし、現実は逃がしてはくれません。苦労と努力がないと手に入れられないのが幸せなんだな。