フクロウの蔵書保管庫

忘れたくない、思い出したい、読んだ本の記録をつけていきます。

ブラットソング アンソニー・ライアン

ハヤカワ文庫より、おススメの王道の戦記!!

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ブラットソング アンソニー・ライアンさんの作品!!

この作品、私の大好きな氷と炎の歌ジョージRRマーティンの衣鉢を継ぐという帯に惹かれて即購入しました。ですが、はっきりいいます。完全に似て非なる作品です。

ジョージさんの作品は、ひたすら各国の主人公(毎回違う人物視点)の状況をどんどん悪い方、悪い方に追いつめていくタイプです(もちろん逆転シーンやスカッとする場面もあります)完全に人の悪意が多いダークサイドな世界観の作品です。(しかも作者自身二次創作をゆるさない人)

 

そこと比べるとブラッドソングはタイトル通り、戦いの物語ですが、主人公のこれまでの半生を国誌編纂者のヴェルニアーズが聞き、少年時代から語られます。最も過酷な第六騎士団で、仲間と共に試練を受け成長していきます。問題を起こしつつも様々な思惑が絡む困難を突破して〈望みを絶つ者〉〈王国の剣〉などと呼ばれるまでの物語です。こちらの作品は英雄が活躍する王道好きな人にはおススメの世界観となっております!!主人公のヴェーリン・アル・ソーナ(剣と指揮の才能、性格優しい)が、とにかくカッコイイ!!この人の活躍をどんどん見たい!!読むとそんな気持ちにさせられました。(ですが、翻訳版は打ち切りなりました(泣き)分冊でそもそも出すのがなんというか...)

 

 

ブラッド・ソング 1 血の絆 (ハヤカワ文庫 FT)

ブラッド・ソング 1 血の絆 (ハヤカワ文庫 FT)