フクロウの蔵書保管庫

忘れたくない、思い出したい、読んだ本の記録をつけていきます。

ダイナー 平山夢明

お客様は全員プロの殺し屋です。

ダイナー (ポプラ文庫)

久々の更新です。さいきんすっかり小説家になろうにはまっていて、中々記録がつけられんでいました。今回記録するのはこちら、平山夢明さんのダイナーです。

初っ端から主人公が埋められる寸前という中々ハードな展開から始まります。まあ主人公が危険なバイトに手を出したことが原因ですから、完全に身から出た錆ですが・・・

主人公の名前はオオバカナコといいます。作者のネーミングセンスのインパクト初っ端から凄いなと思いました。名前に反して、この主人公、頭が切れます。生き残るために様々な事に度胸と知恵で立ち向かっていきます。

最初の危機を逃れたあと、とあるダイナーで働くことになる彼女ですが、店主ボンベロは元殺し屋(実力現役)で命令が聞けないなら殺すと言います。この主人公初めから終わりまで、ジェットコースターのように地獄が続きます。女性ですが、容赦なく殴られます、殺されそうになります、犯されそうになります、命がいくつあっても足りない状況が続きます。そんな彼女から目が離せない作品でした。

彼女を取り巻く面々も癖のある全員濃いキャラ揃いで、作者がイメージした殺し屋は、とりあえず全員が方向性は違うけど異常な部分を持っているが、この店にひと時の安寧を求めに来ているって感じでした。店主が作る料理が一々おいしそうで、高いハンバーガーが食べたくなりました。

刺激が欲しいという人におススメの作品となっています。是非いかがでしょうか?

 

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)