氷と炎の歌 ジョージ・R・R・マーティン
玉座を巡る陰謀!北の氷の壁で、人類と異形の戦い!
そしてドラゴンの帰還!!
ファンタジーの全てがリアルな描写で詰まりまくってます!!
私が高校生の時からはまっている作品。ハードカバーこそ至福!!(翻訳者が変わったので文庫版買いました!!最近ドラマ版にストーリーに抜かれた)
もう何年もかけて読んでる作品で、当時からこのダークな世界観が大好きです。この世界で生き抜くためには何らかの強さを持っていないと生き残れないような世界です。農民、兵士、領主、私生児、犯罪者、どんな階級でも等しく現実と同じようにつらい世界をリアルに描ているのがこの作品の魅力の一つだと思います。
ウェスタロスという大陸で3つの物語、その中で中心となる人物たちの視点から物語は語られます。1つは王の崩御から様々な陰謀が渦巻き、玉座を巡って争いが勃発します。2つめは北からは人とは異なる異形が目覚め、人類の生存をかけた戦いが巨大な氷の壁で行われます。そしてもう一つの物語は追放された元王女デナーリス・ターガリエンのウェスタロスに帰還し玉座を奪還しようとするものです。玉座争奪戦、北の脅威、女王の帰還、これらの物語が進むにつれてやがて交わっていきます。
特に私が好きな登場人物が元密輸業者で現在はスタニス・バラシオンに仕える騎士、サー・ダヴォス・シーワースです。玉ねぎを密輸していたことから〈玉葱の騎士〉とよばれています。その忠実と正直さゆえにスタニス王に気に入られており、王の相談役の〈王の手〉まで大出世します。ですが、色んな人に挟まれてとても苦労します。周りから王に信頼されているからああしろこうしろと言われ放題ですし、王の周りには怪しい術を使う女がいますし、悩みの種は尽きません。それでも彼は時に王の怒りを買うことになっても自分の王のためになると信じた行動をとり続けます。そんな忠実で一直線なところが大好きです。(ドラマでもこの人が一番味があると思う)
- 作者: ジョージ・R・R・マーティン,目黒詔子,岡部 宏之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/03/31
- メディア: 文庫
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