塩の街 有川浩
塩が全てを飲み込む世界で・・
夏らしく熱くなってきたと思ったら、今朝は急に冷え込んできました。寒暖差に弱いおっさんです。はい。本日は有川浩さんの塩の街です。有川さんのデビュー作ですね。上記の画像のように電撃文庫から出ていましたが、後に番外編も収録したのが角川文庫からでて、そちらを購入しました。高校時代から友人に薦められて気になってはいたのですが、表紙でためらい買えず、図書室にあるにもかかわらず借りず。大学生になってから読みました。(ハードカバー版もあったりと色々わけありの作品、いい意味で)
塩が全てを埋め尽くしていく世界での物語です。舞台は東京、空から落下した塩の塊によって世界は変えられました。その塩は、直接視認することでウイルスのように人に感染し、塩にしてしまう。またその塩になった人を見ても感染するというゾンビより酷い感染力を持った塩が東京を襲います。政府の人間もことごとく被害にあい、都市機能が麻痺した状態で治安も悪化しております。そんな東京で、元航空自衛隊の秋庭と両親を失った少女が出会うことで物語は始まります。自衛隊と女子高生、本来出会わない境遇の二人がこの塩に飲まれた世界で出会うことに意味がありました。番外編もその後が見られて良かったです。
有川浩さんと言えば図書館戦争シリーズが有名ですが、他にも、空の中、海の底もおススメです。パニックの時に人がどう行動するかが実にリアルで好きです。図書館には必ずあると思うので是非読んでみてください。(シアターシリーズ再開しないのだろうか・・・)
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/01/23
- メディア: 文庫
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- 作者: 有川浩,大矢正和
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