フクロウの蔵書保管庫

忘れたくない、思い出したい、読んだ本の記録をつけていきます。

終戦のローレライ 福井晴敏

1945年太平洋戦争の最中、戦利潜水艦伊五〇七は「あるべき終戦の形」為に出発する。

久々に更新!

終戦のローレライ 上終戦のローレライ 下

前回から結構たちました。久々の更新。蒸し暑い日々が続きますね。夏はラストがスッキリとした。この本を記録します。

福井晴敏さん終戦のローレライです。上記の画像はハードカバー版ですが、ブックオフでまれに見かけることもあります。(文庫版だと四冊も分冊してる。絵はキレイだけど。)

舞台は太平洋戦争の最中、日本にあるべき終戦の形、未来を見据えた日本軍の大佐浅倉の命令を受けた戦利潜水艦伊五〇七が  困難な任務の遂行することになります。この艦にはドイツが開発した特殊音響兵装「ローレライシステム」が搭載されており、このローレライの中で、乗組員の折笠 征人(17歳、周囲の状況把握に長けている)はパウラというドイツ人の少女(日本人が祖母、クォーター)出会うことになります。なぜ兵器の中に少女が乗っていたのか。そしてローレライを巡って物語は複雑に絡み合っていきます。浅倉が考えたあるべき終戦の形とは?乗組員たちが最後に選択した道は、そして戦火に最中出会った二人の行方は・・・

 

数ある戦争を扱った作品の中でもこの作品が一番かも。別れが悲しいお話でもあります最もラストが納得できて、読み終わったらスッキリした。映画版のローレライと漫画版も見たけど福井晴敏さんの原作が一番心に残った。